実は私も以前はヘビースモーカーでした。なので禁煙したくてもできない方の気持ちはよくわかります。
今まで友人から勧められた禁煙本やパイポなどを使い数十回禁煙に挑戦しましたがもって2週間で喫煙を再開する始末でした。
ある時最後のチャンスと思い以前勤務していた急性期病院の呼吸器内科部長の禁煙外来にかかりました。
タバコをやめるには身体的依存と精神的依存から解放されなくてはいけません。
処方された薬を飲むとタバコがおいしくなくなり気持ち悪くなりました。
そして身体的な依存が自然となくなりました。
あとは精神的依存との戦いだけです。朝一番にすぐタバコに日をつける習慣を脳が覚えているため体は欲してなくてもなんとなく吸いたいなと感じてしまう感覚です。
ただ確固たる意思があれば打ち勝つ事は容易でした。
そうするうちに1週間、2週間と過ぎいつの間にか目の前で友人がタバコを吸っていても全く欲しくなくなりました。
今でもどんなに嫌なことがあっても一切吸いたいと感じません。
こんな私が禁煙できたのですからぜひ禁煙したいけどなかなかできないという方の助けになりたいと思い泌尿器科医ではありますが禁煙外来を始めました。
またタバコの値段も2020年10月1日から値上がりしました。1日1箱吸われる方は禁煙すれば1年後20万円貯金できます。
なお泌尿器科領域では喫煙は特に膀胱癌や腎癌のリスクファクターとなっています。
禁煙を希望される方は是非一度ご相談ください。一緒にタバコというモンスターと戦いましょう。
次の条件を満たす方は保険適応の対象となります。
①禁煙する意思があること
②問診票でニコチン依存症と診断されること
③1日の喫煙本数×喫煙年数が200以上であること
④禁煙治療を受けることに文書で同意すること
ただし他医療機関で1年以内に保険を使った禁煙外来を受診された方は自費になります。
なお2020年9月1日の時点で足立区に住民票がある方で18歳未満のお子さんがいる方は最高2万円まで補助金がでます。